Android Make Days in 明星和楽

明星和楽 | クリエイティブとテクノロジーの祭典
福岡で行われたAndroidイベント『Android Make Days in 明星和楽』に参加してきました。
24時間でのアプリ開発コンテストや、有名クリエイターによる講演が盛り込まれた、非常に『熱い』イベントでした。
準備された方々(大変なご苦労だったと思います)、参加者、そして講演を引き受けてくださった方々から強く『熱』を感じました。


正直、福岡に圧倒された一日でした。
熊本でもこのようなイベントやりたいですね。(『やりたい』ではなく『やりましょう』ですね)
Android Make Days』はその名の通り、クリエイター向けのイベントでしたが、私はユーザーさん(利用者)を巻き込んでのイベントを目指したいと思います。
ユーザーさんの課題解決や目指す業務を実現するためのツールや提案を、クリエイターが持ち寄るイベント。
あるいは、ユーザーさんが自分達で必要なツールをつくる為にはどうすればよいかを考えるイベント。
これらをお会いする(ユーザー、ベンダー双方の)お客様と目指して行きたいと思います。


今回、改めて感じた事は『技術』だけでは駄目だと言う事。いうまでもなく『アイデア』だけでも駄目です。
従来のソフトウエアでもいえる事ですが、スマートフォンタブレットでは特に顕著になると思います。
なぜなら、リリースまでの時間と、継続的なブラッシュアップがより重要になるからです。
『思い付いた事』を、すぐ『形にする』そして『磨いていく』作業が欠かせません。
言い方をかえれば『ベンダー』だけが頑張っても『ユーザー』だけが頑張っても『良いサービス』を『素早く』世に送り出す事は難しいでしょう。
良質な『案件』があって、それを解決する『技術』、そしてアプリケーションを磨く『運用とパートナーシップ』が必要です。
従来のやり方では、アイデアの実現までに時間がかかりすぎますし、製品を根気良く育てる事が困難です。
お互いをパートナーと捉えての関係構築を目指すべきフェーズに入ったのではないでしょうか。


最後に、講演の中で、熊本のお客様にも提案したいなと思ったサービスをいくつか紹介しておきます。
どれもが『ユーザー』と『ベンダー』がうまく融合して生まれたアプリケーションだと思います。

《マガポ. -雑誌とネットショップを繋ぐ-》
マガポ. - Android app on AppBrain
雑誌にスマートフォンをかざすと、画像を認識してネットショップへリンクするアプリケーションです。
今後、当たり前になるサービスかもしれませんね。
新聞折込広告やタウン誌とコラボレーションすると面白いのではないかと思いました。
パソコンを持っていない方や、高齢者の方にネットショップを利用してもらうきっかけになると思います。


《farmbox -androidと農業-》
Android OSとクラウドシステムに対応した LED植物工場『farmbox』を発表~ 同時に「farmbox Alliance」を結成・共同開発メンバーの募集を開始 ~|株式会社ブリリアントサービスのプレスリリース
熊本は農業県であるので、何か農業にからめたサービスを考えたいと思っていたところに、このようなサービスを紹介していただきました。
『farmbox』は太陽光を必要としない作物(例えばレタス)をLED照明(照射をコントロール)をつかって育て、植物の画像、気温、水温などを記録します。
その際の記録はクラウド上で共有されるので、同じデータを使えば、誰でも美味しい野菜(レタス)が作れるという物です。
今後、どのように応用されていくか注目したいサービスです。


ティ・ジョイ博多&攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D》
http://www.next-system.com/news2.html
博多の映画館での『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』上映とコラボレーションして開発されたアプリケーションです。
ティ・ジョイ博多内をスマートフォン(アプリケーション)越しに覗くと、攻殻機動隊の登場人物が見つかる(何処かにいる)アプリケーションです。
最近、話題の『AR技術』http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001574を利用したアプリケーションです。ニュースでも「ARを用いた遺跡めぐり観光」が紹介されていましたね。


株式会社ネクストシステム 木村さんにお話をお聞きしたところ『AR』は観光と相性が良いそうです。
こったグラフィックは無くても例えば、ホエールウオッチングやバス旅行など、ガイドの指示するターゲットを指し示したり、関連情報が表示されたりするようになれば便利で楽しいと思いました。
(そういうのはARに入らないのでしょうか?)
こちらも、もうしばらくすると当たり前に利用されるようになっている気がします。
熊本は観光名所も沢山ありますので、活用場面が多いと思います。
阿蘇山の火孔(立ち入れない部分の解説や噴火時の様子)や、熊本城(修復前や修復中の様子を重ねたり)など、面白そうですね。