スマートTV夜明け前
動き始めたスマートTV大戦争 生き残り賭ける「プラットフォーム」と「コンテンツ」(写真=AP) :日本経済新聞
今朝、こんな記事がありました。
関連して、というと大げさですが、私の目標の一つに『両親にインターネットを利用してもらう事』があります。
銀行口座の確認や、買物(特に飲料水など重い物)、市民サークルのお友達との連絡など、活用して欲しいと思うシチュエーションが沢山有ります。
また、ニュースでは、70歳の方が87歳の方を撥ねたなど、お年寄り同士の交通事故が目立ち、気になっています。
個人差があるので一概には言えませんが、高齢のドライバーが増えていく事に不安を感じますし、ならばむしろ、インターネットを覚えていただきたいです。
ネットに(パソコンに) 抵抗をもたれる高齢の方は多いと思いますが、車の運転よりは簡単で安全だと思います。
NTT西日本さんも高齢者向けの営業に力をいれられているように見えます。(営業の電話多いです)
最近のテレビはネットが利用できるタイプが多い(店頭のものは殆ど)ですし、それ以外のテレビに対しては『ブラウザBOX』という製品を紹介されています。
価格は1,2000円程度ですが、キャンペーンなどで無料配布されていた時期もあるらしく、皆さんのお手元に、すでにあるかもしれません。
両方、環境を作って両親に見せたところ、パソコンよりは簡単だけれども敢えて使う気にはなれないとの事でした。
操作性に関しては、音声入力であるとか、指紋や静脈での認証がデフォルトになって、設定も簡単に行える仕組みが必要だと思います。
が、それ以上に、コンテンツが大事なのでしょう。
パソコン、ネット機能付きTV、ブラウザBOXと、いろいろ見せてみましたが、操作性や面倒くささの問題ではないように思えてきました。
興味を引くコンテンツがあったり、必要に迫られれば多少難しくても利用するのだと思います。
(NTT西日本さんで設定サポートを用意されていますし)
高齢者の利用を促す目的は、行き詰まりましたので(ツールだけの問題ではない)一旦、保留して他の使い道を考えてみる事にしました。
『ブラウザBOX』の場合、価格と大画面テレビに表示できるというポイントは評価できると思うのです。
『ブラウザBOX』は実は『android』なので、色々なアプリケーションを組み込む事ができます。
『twitter』や『facebook』用のアプリや、『デジタルフォトフレーム』(熊本ではKISさんが『ブラウザBOX』向けのアプリケーションを開発されています。)等のソフトが存在します。
飲食店等で、『デジタルフォトフレーム』を使って電子看板として利用されるのも良いと思いますし、店内で常連さん同士のTLの様子を流しておくのも面白いのではないでしょうか。
ソフトウエアを開発すれば、お店のポイント管理なども携帯やスマートフォンで可能になると思います。
お手元にキャンペーンなどで手に入れた『ブラウザBOX』がある方は、試してみてはいかがでしょうか。
以下、簡単に『ブラウザBOX』を紹介しておきます。
【外観と設定】
かなりコンパクトです。(左端はボールペン)
リモコンで操作しますが、ボタンが少ないので判りやすいと両親も言っていました。
高齢者の利用を意識して画面の拡大、縮小のボタンもついています。
本体上の番号は私が記載したものです。
1.LANケーブル
無線にも対応しています。その際は3.にwifiアダプターをセットします。
2.HDMI端子
これをテレビやディスプレイに接続します。(HDMIが必須です)
3.USB
動作保障外ですが、キーボードを接続する事もできます。
残念ながら、PCとのUSB接続ができません。(LAN経由での接続)
4.電源
設定はこれだけなので簡単です。
【アプリ開発】
USB接続ができないため、コマンドを打って接続します
接続時:adb connect (IPアドレス)
切断時:adb connect (IPアドレス)
以前、紹介したサンプルを移行してみるとこのようになります。
大画面向けのアプリは独特のデザインが必要そうですね。
親指で操作するわけではないので、スマートフォン向けとは考え方を変える必要があります。
【懸念事項】
機能面でもいくつかありますが、以下の2点について特に気になります。
・セキュリティソフトがない(2011年9月現在)
・バージョンがandroid1.5
一般家庭への普及をすすめるのであれば、セキュリティソフトは早く対応して欲しいですし、
継続的なバージョンアップが行われるか、どのような計画であるか気になるところです。
非常に低価格で、大画面を実現できるツールなので、活用シーンはあると考えていますので、これらは是非クリアしていただきたいポイントです。