ご挨拶

こんにちは。
『シェアード熊本』冨田です。
2011年10月1日より、熊本でコンサルティング活動を開始します。
よろしくお願いいたします。

私はこれまでに、官公庁向けシステム、上場企業(製造業)のソフトウエア子会社での受託形態での開発と導入、
国内パッケージベンダー(人事給与、会計製品)での製品開発と導入、と、様々なプロジェクトを経験してきました。
ITはどんどん進化しますし、お客様の知見やリテラシーも、私がこの世界に入った頃とは比べ物にならないほど上がってきています。
それでも、やはり、システム活用は難しいものであるようです。

システム活用の難しさは何処にあるのでしょう?
バックヤード(間接業務)の世界に関しては、以下のように考えています。

1.営業段階でソリューションの方向性が8割方決まる
2.ステークホルダーが多層(経営層、マネージャー層、オペレーター層)に存在する
3.ユーザーはシステムを商売に使うわけではない(あくまでコスト削減でプロフィットを産み出さない)

『営業段階でソリューションの方向性が8割方決まる』
システムに関する要件のほとんどは、運用後の問題であるはずです。
価格と納期以外すべてそうだと言っても良いかもしれません。
営業段階で運用時の全てを検討するのは不可能とまでいかなくても無理があります。
ですが、これらを決めてしまわないと価格と納期(工期)が決まらないのも事実です。
上手く行かないプロジェクトでは、ユーザー、ベンダー双方の労力が営業時の『言った言わない』に注がれてしまいます。

ステークホルダーが多層に存在する』
利用者目線で(経営層、マネージャー層、オペレーター層)と書きましたが、ベンダー側にも(経営層、マネージャー層、担当者層)もしくは(営業、コンサル、開発)
と多層にステークホルダーが存在します。
全てのステークホルダーの意見を営業段階でヒアリングする事は不可能ですし、出来たとしても、それが理想のシステムになるとは限りません。
これほど、多層で問題のスコープも異なるメンバーを誰が取りまとめれば良いのでしょうか?

『ユーザーはシステムを商売に使うわけではない』
間接業務ソフトに限った話ですが、システムを入れ替えたからといって、売上が上がるわけでも、利益率が上がるわけでもありません。
法改正への対応や利用していたシステムの保守切れ、このような理由がほとんどではないでしょうか。
売上や利益に貢献するわけではない、成功させても、さほど評価に繋がらないという事で、導入担当者様がいまひとつ乗り気でないケースも少なくありません。
しかしながら、システム導入の際、導入担当者様のモチベーションは非常に重要です。
極端な話、システムに多少の難があってもプロジェクトチームのモチベーションが高ければ大抵の問題は解決されます。
それでは、現場のモチベーションを高く保つにはどうすれば良いのでしょうか?

これらは避けようがない事とのご意見もあるでしょうが、少しずつこれらの問題に取り組んでいきたいと考えています。
ICTサービスを『利用する側』と『提供する側』の橋渡しをしながら、両者の距離を縮めていきたい。
そして、現場担当者様にあらたな活躍の舞台をご用意したい。
このように考えております。
皆さんのお考えもお聞かせください。